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書籍紹介 雑記

栄養教諭の行う個別指導について

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栄養教諭創設の際に栄養教諭が行う個別指導の例として以下のものが挙げられています。


児童生徒の食生活に係る問題の中で、個別的な相談指導が想定されるケースとしては、
(a)偏食傾向のある児童生徒に対し、偏食が及ぼす健康への影響や、無理なく苦手なものが食べられるような調理方法の工夫等について指導・助言すること
(b)痩(そう)身願望の強い児童生徒に対し、ダイエットの健康への影響を理解させ、無理なダイエットをしないよう指導を行うこと
(c)肥満傾向のある児童生徒に対し、適度の運動とバランスのとれた栄養摂取の必要性について認識させ、肥満解消に向けた指導を行うこと
(d)食物アレルギーのある児童生徒に対し、原因物質を除いた学校給食の提供や、献立作成についての助言を行うこと
(e)運動部活動などでスポーツをする児童生徒に対し、必要なエネルギーや栄養素の摂取等について指導すること
などが考えられる。これらの相談指導には、栄養学等の専門知識に基づいた対応が不可欠であり、学級担任や家庭だけでは十分な対応が困難な場合も多いと考えられるため、栄養の専門家である栄養教諭が中心となって取り組んでいく必要がある。

 

中央教育審議会(第36回) 配付資料 > 資料1 「食に関する指導体制の整備について」(答申案) > 第2章 栄養教諭制度の創設 より


 

しかしながら、栄養教諭は個別指導をするための教育をほとんど受けていない場合が多いです。

よく肥満指導や生活習慣病予防検診の際に初対面でいきなり

栄養教諭「野菜は350gくらいを目安に食べましょうね」

栄養教諭「お菓子はこれくらい食べましょうね」

栄養教諭「肥満ですね。運動しましょう」

といった指導をしている人を多々見かけます。野菜をたくさん食べた方がいいことや、お菓子を食べすぎていることなどはわかりきっていることです。改めて栄養教諭がいう必要もありませんし、時間の無駄です。

 

 

個別指導が成功するかどうかは「動機づけ」にかかっています。

その中で動機づけ面接法というものが病院等の個別指導の場ではよくつかわれており、栄養教諭も習得する必要がありますが、ほとんどの栄養教諭がそういったスキルを身につけていません。

 

 

動機づけ面接は
<1>共感

<2>矛盾を広げる

<3>言い争いを避ける

<4>抵抗を手玉に取る

<5>セルフエフィカシー(自己効力感)を支持する

以上の5つの原則があります。

 

肥満児童への個別指導を例に挙げてみます。

栄養教諭(以下 え) 「こんにちは、今日はなぜここに来たかわかりますか?」
児童(以下 じ)「前の健康診断よりも太ったからだと思います」
え「なるほど、体重が増えてしまったんだね」<1>
じ「前よりも体重は増えてしまったけど、病気になったわけじゃないから大したことないよ」
え「そうだね。これからもずっと体重が増えて行っても病気になるわけじゃないから気にしなくていいよね」<2>
じ「ずっと体重が増えていくとさすがにいつかは病気になりそうだけど」
え「そうか、ずっと増えていくといつかは病気になってしまうか」<1>
じ「でも家に帰るとごはんまで時間があるから、お菓子を食べてしまうのは仕方がないよ」
え「家に帰るとおなかがすいてしまうんだね」<1>
じ「うん」
え「じゃあ○○さんの体重が増えるのはごはんの用意が遅くて、お菓子をたくさん買ってくる家の人が悪いからだね」<2><4>
じ「家の人は遅くまでお仕事を頑張っているからわるくない。お菓子も私が食べたいからお願いをして買ってもらっている。」
え「なるほど、じゃあ○○さんの体重が増えていくのは誰も悪くないんだね。」<3>
じ「私がお菓子を食べすぎているからだと思う」
え「なるほど、少しお菓子を食べすぎているんだね」<1>
じ「太りたくて太っているんじゃないけど、つい食べてしまうんだ。」
え「つい食べてしまうんだね。その結果、少しずつ体重が増えていってしまったんだね」
じ「このまま同じ生活をつづけたらどんどん太って病気になるのかな」
え「心配になってきたんだね。自分ではなにかできそうなことはあるかな」
じ「そうだな、今まではおなか一杯おかしを食べていたけど、少しずつ減らしてみようかな


このような流れで個別指導は行います。面談する相手は改めて言わなくても答えはわかっています。その感情を増幅してあげて、動機づけをすることが個別面談では重要です。以下の書籍が大変役立ちますので、参考にしてみてください。

 




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