栄養管理 雑記

学校給食の牛乳は紙パックとびんのどちらがいい?それぞれのメリット・デメリット

更新日:

学校給食の牛乳の納入形態のほとんどはびんと紙パックです。

環境にとってはびんと紙パックどちらがよいのかなど、学校給食の牛乳事情について説明します。

びん牛乳・紙パック牛乳のメリット・デメリット

びん牛乳のメリット

  • 飲み残しが一目でわかり、指導がしやすい。
  • 紙臭さがなく、紙パックと比べるとおいしいといわれることが多い。
  • あきびんの回収率が高く、使用回数が多ければ環境負荷が低い。
  • リユースであり、廃棄物が発生しない。(キャップ等は廃棄物になる)
  • 多リデュース、リユースなど、環境教育の題材にすることができる。
  • 環境教育の観点より使い捨て容器を使用しない方がよい

びん牛乳のデメリット

  • びんと紙パックを比べると、重量が重たい。特に小学校低学年が1クラス分運ぶとなると重過ぎる。
  • びんはガラスなので、落としたり、雑に扱ったりする割れる可能性がある。そのため怪我等のリスクがある。
  • 同じびんを何度も洗浄・再利用することが精神的に気になる人もいる。そのため衛生面を気にするする声もある。

紙パック牛乳のメリット

  • 空きびんが重いことに比べると、飲んだ後の紙パックは軽いので回収しやすい。
  • 紙パックは飲んだ後に切り開き、水洗いし、適切に回収することで、再度製紙工場での原料となるため、環境教育の題材にすることができる。
  • 上記に伴い、環境負荷がそこまで高くない。

紙パック牛乳のデメリット

  • 飲んだ後の紙パックがすべてゴミになり、給食実施日は毎日一定数量のごみを学校は抱える必要がある。
  • 飲み残しがわからないので指導しにくい。
  • ストロー部分はリサイクルしにくい。
  • 環境教育の観点より使い捨て容器を使用しない方がよい

生産者側ではどちらがびんと紙パックのどちらが良いのでしょうか?

現在はびん牛乳を供給できる乳業メーカーが減っている

学校給食用のびん牛乳は専用なので、給食がないときは動かない

学校給食用のびん牛乳に使われるびんは、乳業メーカーから学校や給食センター等に直接運搬されています。

飲み終わった空きびんは乳業メーカーに回収されます。

学校給食用のびんは専用のもので、他に使いまわしをされることはありません。

そのため、学校給食牛乳は学校が休みの日には需要ありません。

例えば、夏休みや冬休みなどは、びん給食用のびん牛乳のラインは停止しています。

 

びん牛乳のラインの更新時に紙パックに切り替えている現状

乳業メーカーで、びんラインをもっているメーカーは減ってきています。

特に昔からびんラインをもっているメーカーでも、老朽化のため更新をする際に、新たな設備は導入せず、紙パックの設備に変更してしまうことが増えてきています。

 

学校が希望しても、びん牛乳が供給されなくなるかもしれない現状

乳業メーカーがびん牛乳から少しずつ手を引いているので、いくら学校サイドが「環境教育のために」といってびん牛乳を希望しても、将来的にはすべて紙パックに移行しそうな現状があります。

 

学校給食の牛乳の現状

飲用牛乳の生産量の推移

飲用牛乳の生産量は毎年減っています。

グラフのとおり、平成10 年度と平成22 年度を比較すると、約3/4 まで減少しています。

 

飲用牛乳の約12%は学校給食で消費されている

学校給食用牛乳の供給量は約370 ,000klです。

そして飲用牛乳生産量全体は約3,068,000klなので、日本の牛乳の生産の量の約12%は学校給食量です。

 

学校給食が牛乳をやめると牛乳の消費量が約12%減る?

学校給食が牛乳をやめると、消費量が約12%減少します。

それだけではなく、長期的にみると牛乳消費量はもっと減少します。

 

理由としては

  • 牛乳を飲むという習慣が子どもからなくなり、家でも飲まなくなる
  • 牛乳を飲まない子どもが大人になり、親になるとその子どもも飲まなくなる

などです。

学校給食は年200回程度あるので、子どもにかなりの影響があります。

その200回毎回に登場している牛乳は、「体にいいはず」と印象付けている現状があります。

 

牛乳のびん・紙パックの割合

容器別に見ると、びん牛乳は減ってきています。

学校給食用牛乳の容器別比率の推移

 

都道府県別学校給食用牛乳の供給量とびんの割合

びん牛乳、紙パック牛乳の割合が違います。

びん牛乳使用比率が高い都道府県

  • 長野県
  • 福井県
  • 大阪府
  • 岡山県
  • 山口県
  • 香川県

びん牛乳を使用しない都道府県

  • 青森県
  • 群馬県
  • 静岡県
  • 鳥取県
  • 広島県
  • 徳島県
  • 長崎県
  • 鹿児島県
  • 沖縄県
スポンサーリンク

Pick Up

1

目次1 調理場の運営方式2 単独校方式2.1 メリット2.2 デメリット2.3 検討事項3 センター方式3.1 メリット3.2 デメリット3.3 検討事項4 親子方式、小規模センター 調理場の運営方式 ...

統計 2

食育に限らず、アンケートを行う場合、有意差や相関性を調べたい。ということがあると思います。 そのためには統計学を勉強する必要がありますが、Σやら自由度やら難しい言葉がたくさんあって、とっつきにくいです ...

食物アレルギー栄養指導の手引き2017 3

食物アレルギー栄養指導の手引き2017が完成しました。 前回が2011でしたので、6年ぶりの更新になります。 目次1 食物アレルギー栄養指導の手引き2017とは?2 手引きは誰のために書かれている?医 ...

-栄養管理, 雑記

Copyright© nutr.net  , 2018 AllRights Reserved.