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栄養管理 雑記

学校給食に豆が多いのは文科省の命令?「標準食品構成」ってなに?

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学校給食を食べているお子さんから「豆が多い」という声を聞いたことはありませんか?

豆に栄養があるのは確かですが、それにしてもよく豆が登場します。

その元凶である「標準食品構成」に迫ります。

給食に豆をたくさん出さなければいけない法律があるのですか?

法律はありませんが、「こんな感じの給食を作ってくださいよ」という基準があります。

それは「学校給食の標準食品構成表」とよばれ、平成23年3月に文部科学省から「学校給食摂取基準の策定について(報告)」とに書かれています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/__icsFiles/afieldfile/2013/03/21/1332086_2.pdf

 

豆類(g)
6~7(歳) 4.5
8~9(歳) 5
10~11(歳) 5.5
12~14(歳) 6

1か月間の摂取目標量を1回当たりの数値に換算したものなので、毎日5g程度の豆が登場するわけではなく、多くの場合は1週間に1回、30g程度というように、まとまって登場していると思われます。

 

では牛乳をつけなければいけない理由も同じですか?

そのとおりです。「学校給食の標準食品構成表」では牛乳が1回あたり206gとなっています。

206gの牛乳とは牛乳1本200mlの重量になります。

豆の提供方法と同じように1週間に1回、1リットルの牛乳をつけて、あとは登場しない。

というやりかたは牛乳では不可能ですね。

料理に1日200mlの牛乳を使うことも無理があります。

この「学校給食の標準食品構成表」が変わらない以上、学校給食から牛乳がなくなることはありません

和食でも牛乳。お茶はつけてもいいけど牛乳は必ず200ml。という学校給食のしばりの原因です。

新潟県の三条市が学校給食で牛乳提供を中止しましたが、「学校給食」では中止して、「ドリンクタイム」を設けて牛乳を飲んでいるのが現状です

 

豆じゃなくて、豆腐や油揚げをつければよくない?原料は豆だよ?

残念ながらこの「学校給食の標準食品構成表」では「豆類」と「豆製品類」は別の区分になっています

つまり豆はまんまるの豆を出すしかありません。

なぜ豆類と豆製品類が別なの?

表向きの理由は栄養学的特性が違うということです。

つまり豆腐などの豆製品には食物繊維が少なく、豆類は食物繊維が多いという違いがあります。

 

表があれば裏もありますが、学校の栄養士は「日本豆類協会」と昔から仲良しなので豆が多い説もあります

https://www.mame.or.jp/

 

つまり(都道府県等の)学校栄養士の団体が調理実習等をして献立研究を行う際に、「豆料理の研究」という建前があれば、調理実習のお金を出してもらえることが多いということです。

 

事業報告をみてみると、

 

(1)学校豆料理講習会

学校給食における豆料理提供機会の普及・定着を図るため、栄養教諭期成会が実施する学校栄養士豆料理講習会(17道府県・19箇所、受講者数770名)及び児童、父母も参加する親子豆料理教室(14都県・30箇所、受講者数1,196名)に助成した

 

(2)豆を使った食育の推進

豆類に関する児童の理解促進を図るため、豆を使った食育指導用の学習読本を制作し、全国の小学校のうち4千校に配布案内を行い、利用希望のあった846校に配布した(7万9千部)

併せて、同資料の効果的利用に資するため、指導者向け解説書(3千5百部)及び乾燥豆標本セット(813セット)を制作・配布した。

https://www.mame.or.jp/Portals/0/images/pdf/houkoku_28.pdf

とありますので、かなりのお金が学校給食に流れています。

 

「豆はすばらしい!」という教材を作成して栄養士等に配布もしているので豆教育をしやすい環境が整っています

 

ピカピカの新規採用の栄養士もこの豆洗脳を受ければ豆に詳しくなって、給食に豆を入れたくなり、豆の授業をしたくなったりすること請け合いです。

 

結論 学校給食に豆が多い理由

文科省の基準「標準食品構成」で豆製品類以外に豆類と記載があるため

「日本豆類協会」が学校栄養士を上手に教育しているため。

・豆には栄養が豊富だから

学校給食による利益は計り知れない

豆だけではなく、牛乳でも同様なことになっています

牛乳の「食育資料」や教材はかなり豊富にあり、かつ高価なものも無料配布されています。

http://www.j-milk.jp/kiso/kyushoku/index.html

 

豆も牛乳も「食育」の名を借りた豆や牛乳の普及活動です。

学校給食は半強制で食べさせられるものであり、継続して食べさせることにより豆や牛乳を食べることが「あたりまえ」になり、普及活動である「食育」により「健康にいい!」と刷り込まれます。

その子どもが親になり・・・とかなり効果的な普及活動であると言えます。

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